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ワックスアイロン使用上の注意 べ~ぶるの試行錯誤

私の尊敬する北陸のチューナ(エンジニア)先生も詳しく教えて下さっていますが、自分の経験も含めたアイロン使用上の注意を記載しておきます。アイロンの共通事項です。

温度

アイロンは通電後、一気に温度を上げますので一度下がって、またパイロットランプがついて、また下がって、再度パイロットランプがついて消えて、、、くらいから使い始めた方が良いようです。温度も安定します。

温まったアイロンにワックスを当てて溶けますね。そのときに煙が上がるようでは高すぎなので目盛りを下げます。

私がホットワクシングを始めたときには温度調節できないタイプを使っていました。120℃で使用する安価なタイプです。これでも煙は立ちました。サーモスタットが入って温度が上がり、カチッとサーモスタットが切れてしばらくしたときです。で、温度調節できるタイプにしました。

高温用ワックス(ガリウムのピンク)でしたら80℃くらいでもタラタラ溶けますので「要はワックスが溶けてソールに染みこめばいいや」と溶ける温度(低温)で使用していたこともありましたが、ソールの分子レベルの隙間を広げるには熱が必要ということを学びましたので煙の立たない範囲での高い温度で掛けています。

低い温度でもアイロンを一箇所に止めるとソールはヤケドしますから、動かし続けましょう。ソールがヤケドするとこうなる

アイロンをかける前に、固形ワックスをソールにまんべんなく塗ります。これによってアイロンが直接ソールに触れることが防げます。

あると便利なもの

わたくしにとっては「あると便利」というより、「ないと楽できない」ものがあります。何かというと、ボロぞうきんです。これを水で塗らして緩く絞ってアイロンの傍らに置いておくのです。

アイロンから煙が上がると温度が高すぎるので、温度調節メモリを下げ、ボロぞうきんに掛け面を当てて冷まします。

ぞうきんでなくてもいいんですよ。着古したTシャツでも、下着でも、穴の空いた靴下でも、一度洗ってきれいにしておけば、アイロンのクリーニングにも使えます。これはお勧め。

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掛け面のキズ

アイロンが直にエッジに触れると、掛け面に傷がつくことがあります。エッジは鉄(中にはステンレスもあり)なので、アイロン掛け面のアルミニウムより硬い。

掛け面とエッジでは掛け面の方が傷つくのです。キズがササクレのようになったままワクシングを続けると、ソールに傷をつけてしまいます。

防止策としては、ワクシングペーパーを使うと傷つくことが防げます。

もう一つの防止策は根本的なことですが、エッジのベースビベリングです。ベース面のエッジビベリングをしていれば掛け面に傷がつくようなことにはまずなりません。アイロンをガタゴトと荒っぽく使った場合、エッジに引っかけて傷つけることはありますけど(経験者)。

掛け面修復法

掛け面に傷がついた場合は修復法があります。耐水ペーパーに水をつけてキズ(バリのところ)を研磨すればOKです。耐水ペーパーの番手は400~800番くらいで。

キズではないですが、アイロンの掛け面がアルミの場合腐食してくる場合があります。家庭用だけでなくワックスメーカーの専用アイロンだって同様です。この場合も耐水ペーパーで水研ぎします。

体もソールもヤケドに注意

アイロンをソールの一箇所に立ち止まらせないように。シンタードソールを焼くと、そこにはワックスが入って行かなくなります。アイロンを掛けていて、その部分だけツルッと滑るような部分はヤケドしてます。

高級機に採用されるグラファイトソールなどは、金属や黒鉛の粉という異物を混ぜてあります。これらはベースのポリエチレンよりも熱伝導率が高いので、ホットワクシング時にアイロンの温度に注意を払わないとソールをヤケドさせてしまう危険性が高いので、該当する方は注意しましょう。

人がアイロンでヤケドしたとしても、いつの間にか治りますが(悪いジョークです・体もヤケドしないようにしましょう)、ヤケドしたソールは放っておいても直りません。この場合は、サンディングで一皮むいてリフレッシュしましょう。ヤケドさせちゃった!どうしよう、という方はこちら→ 自分でできるサンディング

ホットワックスを始めるきっかけは、ジブDVDを見たときにジェイソン・ボーグステッド先生がワクシングを教えてくれたからです。かの先生はワクシングペーパーは使わずに、アイロンをサッササッサと往復させていました。結構速いスピードです。

ヤケドさせないようアイロンは決して同じところに立ち止まらないように、煙の立たない温度(の範囲内で出来るだけ高温)でという点に注意して下さい。

アイロンの掛け方 参考になるかどうか、わたくしのアイロン掛け動画です。

私の場合、最後の方にワクシングペーパーを使って、ソール面のワックスを均すために使用しています。余分なワックスをペーパーに吸わせるためと、あとで均一にスクレーピングできるからです。 あくまでも我流です(^_^;)。

再度、要はワックスが溶けてソールに染みこみ、ソールがやけどしなければいいのです。

それだけ注意していれば、楽しいワクシングができます。

つぎのページは、ソールのコンベックス・コンケーブの例 として、RICE28 RT-9のコンベックス度合い(わざわざコンベックスにしてある仕様)とFANATIC Buster SXのコンケーヴ画像をUPします。

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