レンタルボードの危険性 べ~ぶるの試行錯誤
平成26年が明けて再び2名の初級者レッスンをすることになりまして、2名のうち一人はマイボード、一人はレンタルボードでしたので、前ページの疑惑(「スノーボードが上達の足を引っ張っているのではないか?」)が晴れるのか、やはりそうだったのか!どちらなのか確認しておきたいと思います。このサイトでいう初級者は連続ターンができるレベルです。それ以前が初心者と呼んでおります。
レンタルボードの一例
前回のレッスンでコンケーブと思われるレンタルボードででも連続ターンができるようになったので「ブーツ・バインディング・スノーボードの一式を買ってもいいよね」と勧めたものの、乗り気でない本人に強要するのはよくないので今回の同行時もレンタルスノーボードでした。
これは実際にレンタルしたスノーボードのソールのフラット具合を確認した際の画像です。定規を持って行っていないので、直線が出ていると思われる単管にソール(滑走面)を合わせてみたところ、フラットではなくコンケーブしています。バインディングつけっぱなしのレンタルボードです。バインディング裏辺りはもちろんのこと、こともあろうに接雪点までもがコンケーブしています。これがレンタルボードの現状ですね。全国のレンタルボードショップの中には最新モデルを貸し出すショップもあるそうですがごく稀でしょう。何年もず~っと貸し出し用として使われているのが実態ですよね。レンタル業経営上は致し方のないことであります。
このレンタルボードを借りた初級者さんは、実は2週間前にも一人で出掛けてレンタルボードで練習しているので「まあ大丈夫だろう」と思ったのですが、、、このあとが大丈夫じゃありませんでした。接雪点辺りがコンケーブのスノーボードに乗ると逆エッジが頻発します。たとえコンケーブでもベースエッジビベリングが施されていればその危険性はかなり減らせます。でもレンタルボードにエッジチューンなどしませんですわね。
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逆エッジで恐いのがケガ
このレンタルボードに乗って、逆エッジ転倒により突き指ならぬ「突き腕」というアクシデントに見舞われました。それも開始後1時間以内でした。脱臼骨折ならその日は病院に行って終わりになります。わたくしも突き腕の痛みは経験しているだけに結構痛かっただろうと思われます。腕が上がらないという状態でしたが、本人の持ち前の根性で夕方まで滑りきっていました。
逆エッジがどうして恐いのか、「逆エッジが起きるぞ」と予想して起きれば心の準備もできるというものですが、心の準備などなくまるで不意打ちを受けるようなものなのです。フロントサイドの逆エッジだと顔面強打や全身強打します。バックサイドの逆エッジだと背中・頭部を強打しますが、手を着こうものなら手首・肘・肩に大変な衝撃を受けるんです。頭から一番遠いところを基点にして、遠心力で頭部に衝撃を受けてしまうのが一番の危険です。もともとこのサイトの趣旨が「逆エッジの被害者をなくそう、その為に手入れをしよう」なのですが、レンタルボードに借用者が手入れなどできません。「これは困った」という事になりました。
コンケーブのスノーボードが、逆エッジの嵐になるスノーボードが、一式(板・バインディング・ブーツ)レンタル料が4千円ですよ。。。4千円あれば800円のラーメン5人に振る舞えるのですよ、4千円で借りたスノーボードが原因でケガするって、まったくもってお得ではありません。斯くなる上は、わたくしが買ってレンタルしてあげるか( ̄~ ̄;)、、、ムリ!余裕がありません(T_T)。
逆エッジの恐怖を味わうことで恐怖心から身体がこわばり、それ以降なかなか恐怖感が抜けず上達が止まってしまうのであります。逆エッジによって上達の足を引っ張られています。サロモンのサーフェスなどメーカー出荷時点から逆エッジになりにくいチューンがしてあるので、そういうスノーボードであればドンドン楽しく上達できるので、勧めたいところではありますけれども強要はできませんからね。。。
結論
レンタルボードは勧められないけど、たったの1回で満足してやめてしまう人は少なからずいます。そこで1度はレンタルしてみて、スノーボードを続けようと思ったらマイボードを購入した方がいいと思います。最初から購入してもいいのですよ。いや最初から購入しておいた方が身のためとも言えます。
つぎのページは、 初級者さんの理想の道具 です。