BCFV「強制浸透くん」サーモワクシング べ~ぶるの試行錯誤
ワックス生塗りというか柔らかいワックスでソールを覆いましたので、このBCFVのために作った自作ペネトレーションヒーターボックス「強制浸透くん」に入れて、ワックスをソールに浸み込ませます。
シンタードソールにたっぷり浸み込ませることができたのですが、この辺りのことは 「強制浸透くん」実運転 のページで紹介しております。「サーモボックス 自作」というキーワードでこのページにお越しになった方にはこちらをどうぞ → HOTBOX2 HOTBOX1
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これだけ幅広のボードに合わせた設計なら大抵のフリースタイルボードは入ると思います。アルペンは長いですからムリでしょう。
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わたくしが見たいのはソールからの気泡で、見られて満足ですが、絵的にはエッジとソールの間から出てくる気泡がおもしろかったです。「強制浸透くん」実運転のページにあります。
今思えば、GALLIUMペネトレーションヒーター用のWAXを使えばもっと気泡が見られたかもしれません。今後新しいボードに最初のワックスを入れる時は買ってもいいかも。。
「強制浸透くん」で最初のワクシングを、(わたくしが持っているWAXの中で)一番柔らかいワックスをたっぷり入れてあげました。たっぷりと言いましたが、本当にたっぷりならもう同じワックスを入れる必要はありませんよね。ここでのたっぷりとは、最初に入れられるだけの量という意味です。
どうして何回も同じWAXを入れるの?
クリープ性・・・材料力学で使う言葉だそうですが、これは北陸のエンジニア(チューナー)先生に教わりました。うろ覚えで恐縮ですが、わたくしの言葉で説明を試みます。
例えますと、同じ長さのゴムひもを3本用意して、その内の1本を思い切り伸ばしましょう。するとブチっと切れる距離があります。そこで、2本目のゴムひもを、今度は切れる直前まで伸ばして、しばらく保持します。その後縮めて、もう一度伸ばすと、あら不思議1本目が切れた距離よりも長く伸びます。そして伸ばすのをやめて、何もしていない3本目と比べると、さっき伸ばしたものの方が長いですね。これをクリープ性というらしいのです。
これが、ソールにも起きる、ということなのだそうです。
詳しいことは専門の方にお任せしますが、一度ワックスと共に温められて広がったソールの穴というかヒビというか隙間に溶けて入ったワックスが、ソールと共に冷えると、ソール自体が元に戻ろうとするので、ワックスの一部がニョッと押し出されます。でも、ソールから見てみたらワックスが入ってきているので、全くの元通りにはなれません。
押し出されたワックスを含め前回のソール上のワックスをスクレープして、さらに次のワクシングをすると、前回の分に追加してワックスが浸透するというわけで、同じ温度帯のワックスを5回(or何回も)入れる、とか言われるのはその為なのです。
アイロンの熱で温められてソールの隙間が広がる、そこに溶けた液状のワックスを浸み込ませる。これがホットワクシングの原理ですね。
ボードやスキーを温めてからホットワクシングすると通常ワクシングの5回分入る、というのがガリウムさんの解説にありましたので、この「強制浸透くん」で(今回のはカウントしないで)、今後1種類ずつ(ピンク・バイオレット・ブルー・グリーン・ブルー)3回ワクシングをしてやりたいと思います。
チューニングショップでV-サーモ処理をしてもらった方は、そのボードに入っているワックスは高温帯のものだけなので、V-サーモでワクシング終了ではなく温度帯の低いのを次々と入れてやらなくちゃ、ですね。「V-サーモで終わり」と割り切りたい方もいらっしゃるでしょう。その辺りは本当に「自由」ですね。
次の作業はスクレープです。酸化したワックスを除去します。
Burton Custom Flying V 158W インデックスメニュー
つぎのページは、 BCFVスクレープ です。