「強制浸透くん」いよいよ本番 べ～ぶるの試行錯誤
「強制浸透くん」動作確認後、いよいよBURTON Custom Flying Vをボックス内にセットして本番に臨みました。
熱源並びにファンの電源を入れて、最初は順調に温度上昇していったのですが、50℃を過ぎた辺りから、待っても待ってもなかなか温度が上がりません。
断熱材を入れなかったために、屋内で運転した所でボックス内より外気の方が低温ですから放熱してしまうんですね。室内なら何とか、というのはとても甘かったようですね。。試行錯誤を重ねなければならぬ運命のようです(^_^;)
応急改良
顧問さんの提案により、発泡パネルで外殻を覆うことにしました。取り急ぎなので、ボンドは使わず梱包用テープで固定しました。
7mm厚の発砲パネルの端材をだいたいの寸法にカットして覆いました。顧問さんのアイデアは、アクリル板を二重にして、間に空気層を作れば完璧、ということですので、これを参考に作ろうとされる方はそのアイデアをお勧めしておきます。
そしてリベンジ・・・明確に温度上昇スピードの違いがわかりました。わずか7mmなのにこの効果！
保温材無しで失敗した時も温度の上がり方を記録していたので、今回もデータ採取をしました。数字と文章ではわかりづらいので、保温材の有無で取ったデータをグラフにしました。その違いをご覧いただきましょう。
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明確にわかるでしょ？ふとん乾燥機のようにじんわり温度が上がっていくものを熱源にする場合は、放熱してしまうことを考慮すると保温材は不可欠のようです。
スノーボードはどうなったか
塗ったワックスは冷えているので白く見えます。
温度上昇中、ワクワクしながら観察していると、はっきりと分かる気泡が幾つか出てきました。
小さな気泡がぷつぷつ所々に出てきました。
カラーソールの色の境目に幾つか気泡が出てきました。物理的に境目があるからですね。
エッジとソールの境目からもたくさんの気泡が出てきました。減圧はしていないんですよ。温められた空気が膨張してたまらず外に出てきたということですね。これはわかりやすい(^O^) この境目は目に見えて広いわけではないので「ソールとエッジの隙間」とは言えないと思うのですが、ソールとエッジの間を通る空気があるということは隙間ということになるんでしょうね。
これらの境目は物質的にあるものですが、出てきた気泡の代わりに入るものがワックスです。ではワックスが入っていないソールを雪山に持ち込むと、その境目に入るものは？？水ですね。傷みのもとになります。この論理だと、エクストルーデッドベースにもワックスを入れておいた方がいいことになります。エクストルーデッドベースにワックス入れなくてもいいよね、という考え方は改め、最初の1回だけでもホットワクシングをした方がいい、と考えることにします。
「強制浸透くん」電源ONから44分で目標の温度になり、その後サーモスタットが働き、6℃下がった所で再び温風を出し始め、再度目標温度になったときを狙っていよいよ減圧です。減圧は業務用掃除機にお願いします。ソールからの気泡は見られるでしょうか。。。
結果
成功！！＼（＾ ＾）／ 気泡が上がってくるのをこの目に焼き付けました。まるでお餅が焼けるときに膨らむように、だんだん大きくなって弾ける。その瞬間を目の当たりにしました。
減圧する前からポツンポツンといくつもソールから気泡が出ていたものの小さいものばかりだったので、それより大きなものを見てえらく感動したんですよ。何年ぶりってくらい。歓喜の声がでておりました(T_T)
動画を撮るべくセットしたのですが、その状況がわかるものは残念ながら撮れませんでした。読者の皆様には静止画でその痕跡がわかるものでご勘弁願いましょう。
減圧は90秒ほど、掃除機に空気を吸い取ってもらいました。クレーターのようなくぼみになっている部分がおわかりいただけると思います。プクーッと膨らんできて弾けました。そして表面から冷えてこの痕跡に。
今後どうしようか
これだけの大物なので、保管場所をどうするか、考えなくてはなりません。大きいからいっそのことベンチ内蔵式サーモボックスとして出品するか、バラして材料として再利用するか、しばらく考えます。置いておくと新品ボードが欲しくなりますからね(^_^;) 2012-03-20追記：やっぱり新品シンタードソールを買ってしましまして「強制浸透くん」再登板となりました。→ 12 YONEX SMOOTH Tを「強制浸透くん」でヒートワクシング
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