ソールの剥離【アイロンの熱による事故】 べ~ぶるの試行錯誤
前ページで紹介した安物スノーボードのソール剥離は、低品質によるものと思われました。ここではスノーボード界の王者「BURTON(バートン)」スノーボードでもこういうことするとソールが剥離しちゃうんです、という実例をご紹介いたしましょう。
事故板紹介
バートンといえば、全世界に広くスノーボードをはじめとした道具・アパレルまでを供給する一流メーカーです。スノーボードに関しては子供から大人まで、遊びから競技まで全てを網羅しているスノーボード界の王者です。一流メーカーのスノーボードはその品質も確かなはず。とはいえ海外製なので大味と思ってますが、でも安物とは違いますよね。
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ホットワクシングでの事故
これはワックスアイロン使用のホットワクシングにおいて、一箇所にアイロンを止め置いたらこうなった、という事例です。ご本人はボード全体が温まるほどにソールが温まればワックスがそれだけ入っていき易くなる、と思ってズーッと一箇所に掛けたらソールがペロッと剥がれた、とのことです。これは板本体とソール素材をくっつけている接着剤が熱によって柔らかくなったために起こった剥離です。
剥離したソールを初めて見て、「ソールの厚みってこんなに薄いんだあ!」というのは画像にしてソールの厚みについて別ページに紹介しております。こちら → ソールの厚み
ソール剥離発生部分に注意
せっかくだからもっとよく見てってよ、ということでエッジ際をご覧あれ。
エッジ際にソール剥離が多数発生しています。この部分って実はエッジの根っこがある部分ではないかと思えますね。エッジの根っこは鉄ですね。熱を蓄え接着剤をホットにする手伝いをしているんじゃないかと思います。
バートンなので安いエポキシ接着剤を少ししか使わない、なんてことはないと思うのです。でもね、熱を加え続けられることの危険性はソールが溶けるだけではないということを知っておくことも有益でしょう。
補修は?
NO!!しません。ソール剥離が広範囲であるのとエッジ際に多数発生しているので補修は断念し(面倒だから)、ソールがえぐれたという板があった時にソールが移植できるよう予備品として取り置きしたいと思います。
ソール剥離を起こさないための教訓
熱によってソールは剥離する。アイロンを一箇所に止め置かないという基本は守りましょう、自身のためですよ、ということですね。
V-サーモ等でワックス浸透をさせたらスノーボードが壊れた・ソールが剥離したなんていう事故は最近は少なくなったようです。なんでも60℃で溶けるエポキシ接着剤使用のスノーボードが多かったそうで、V-サーモ等の事故の対策としての2014年現在は70℃まで耐えられる接着剤を使うようになっているとか。。。噂ですよ(^_^;)。
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つぎのページは、 実験!ソールがえぐれるとどうなる!? です。