ソールサンディングって何でするの? べ~ぶるの試行錯誤
ソールサンディングが何故必要か?
平たく言えば、スキーもスノーボードもソールで滑って、エッジでブレーキってな具合ですよね。
ソールに使われてるのはプラスチックです。詳しいことは専門の方に委ねますが、そのソールも滑ってる内に劣化しますし、保管状態が悪くても劣化します。
色の黒いソールはよくわかりますが、特にエッジ付近が白く毛羽立ってきます。「酸化した」とも「ベースバーン」ともいわれますが、ささくれた状態です。これが滑走の抵抗になります。常にブレーキを掛けられたようになり、滑走をジャマされるというわけです。
さらに、シンタードベース等の、ワックスを浸み込ませる前提のソールも、ワックスが抜けたまま滑走するとベースバーンを起こします。この場合のダメージはエクストルーデッドベースよりも大きいとか。
この状態では改めてホットワックスをしても、ソールにワックスが浸透していかない、ワックス浸透の邪魔になる、というのです。
「コンベックスソール」「コンケーブソール」のキーワードで来られた方におすすめのソールの比較画像はこちら → コンベックスソール・コンケーヴソールの実例
ソールサンディングの目的
リフレッシュ
そこで、古く劣化したソールを一皮むいて、リフレッシュするとソール表面が新品状態になります。番手によって新品状態よりきれいで滑らかになる鴨(^_^;)
シンタード・グラファイトベースのソールはワックスの浸透がしやすくなります。
エッジビベリングされていないスノーボードだとおまけとしてエッジにサビがある場合でも、サンディングをすることで、古いソールと一緒に錆も除去できます。
また、別の観点からサンディングを必要とすることがあります。
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フラット出し
それは「ソールのフラット出し」のためです。スノーボードをエッジとソールを平坦にするためにサンディングします。これはメンテナンスというよりもチューンナップですね。チューンナップショップのメニューでもフルチューンナップの部類に入る項目です。コンベックス仕上げのスノーボードにフラット出しはする必要はありません。
ソールを上向きにスノーボードを寝かせ、エッジからエッジに定規を当ててみて下さい。30cm定規で事足りると思いますが、定規ならJIS規格のものが精度があります。定規がピタッとソールに沿っていればフラットです。
ソールと定規の間に隙間が見えれば、コンケーブ(凹面)といって、ソールよりエッジの方が高いわけですね。
ソールがフラットかどうかの判別方法はこちら→ スノーボードチェック方法
特に接雪点がコンケーブだと、ものすごく危険です。逆エッジになりやすいのです。初心者の方がこんなボードに乗ってうまくなるわけありません。逆エッジを喰らって、痛い思いをして、教えてくれる人に、「なんで言う通りにしないんだ、だから逆エッジになっちゃうんだ」と怒られたら悲惨です。楽しいはずのものが楽しくなくて、やる気も失せちゃうことでしょう。
初心者に教えてあげる中・上級者の先輩は、初心者が乗るスノーボードを先ずチェックしてあげて下さいね。
サンディングは決して難しい作業ではありません。自分でやれば安く上がりますし、なにより楽しいですよ。
次ページには、サンディングに必要な道具 をUPしておりますので、どうぞ
スノーボード・バインディング・ブーツなどの各種修繕(補修・修理)についてはこちら → ギア各種修理