ビベリング範囲 べ~ぶるの試行錯誤
下図の赤線部分はダリングで、ビベリングは緑線と青線をお好みの角度に一旦研削します。青は後ほど、さらに手入れします。
ファイルでビベリングしたら必ず出るのがバリです。それを取り除くために仕上げをします。仕上げは、研いだエッジを丸めることなく滑らかにします。エッジに水を垂らし、水で濡らしたオイルストーンや耐水ペーパーで撫でるように研いでいきます。力は不要。そんなに時間はかかりません。ツルツル滑らかに仕上がれば出来上がりです。
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ベースビベリングとサイドビベリングでエッジを研ぎますが、有効エッジ全部をピンピンに仕上げるのはレーサーだけではないでしょうか。いや、レーサーでさえピンピン過ぎてもロスになるともいわれます。まあ、スポーツや遊び程度であれば、有効エッジ全部を研いだあと、ごく一部分をちょっとだけダリングします。
「え??有効エッジをダリング??」と不思議に思われる方もいらっしゃるでしょう。実は、接雪点付近(接雪点からキック側とバイン側にそれぞれ5~10cmくらい)の研いであるエッジを耐水ペーパーでなでる程度のチューンもダリングって呼んでます。
同じダリングでも、日本語で言うなら、滑走に必要ない部分(キッカー部分)は「丸める」、で、接雪点付近は「甘く」とニュアンスが異なります。
それが青線の部分になります。これは接雪点を基点として内側と外側にそれぞれ5~10cmくらいの部分を、紙ヤスリで2~3回、決して力を入れずに撫でる感じで研磨します。これで「甘く」なります。この作業はできればゲレンデでしてみてください。紙ヤスリをゲレンデに持参して、滑走してみて引っかかり具合はどうかと体験するのも貴重なことです。エッジングの状態を見ながら(甘くする一方通行ですが)調整する方法です。まったくズレないカービングターンをしたい方やこの作業を面倒にに思う方は別にしなくても構いませんよ。ギュンギュン効くでしょう。「引っ掛かるなあ」「急激すぎるかな」と思えばヤスリで撫でてやると違いがわかっていいです。
ビベリングの仕方
万人向けとしてベースエッジに1度のビベリングをします。ビベル入れともいいます。
ここではヤスリ(ファイル)を使う場合を記述していますが、左アフィ画像のような「ビベル角を設定できるエッジシャープナー」が使いやすそうだ、という方はそれを使われるとよろしいでしょう。
ビベル角は1度の場合、「ヤスリ(ファイル)にテープを3巻きする」とか言われますが、ビニールテープでも伸ばしながら貼るのと伸ばさないで貼るのとでは厚みが違ってきます。100均のでいいので、ノギスを使うとある程度の精度を出すことができます。わたくしは1円硬貨を布ガムテープで1重に巻きつけているだけなので、1円硬貨も市場に出回ったばかりのものとすり減っているのといろいろあるので、実際にノギスで計測して1°になる距離を算出してやっています。こんなところで三角関数を勉強し直しました。中学時代「こんな公式が生きていくのに必要なのか!?」と思っていましたが、必要でした(^_^;)。
作業自体は、いきなり仕上げ用の細目ヤスリでシャッシャッと軽い力で研削していきます。作業時間は10分くらいでしょうか。。。
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