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「勝手に浸みる君」コンセプト べ~ぶるの試行錯誤

このヒートボックスの重点ポイントは、庫内の温度ムラをなくすことでした。
なにゆえか。。。

メインのボードがYONEXだったからです。
YONEXのような中空ボードは中の空気が膨張するため、温度が高いと温かくなった接着剤と膨張空気、そして積層になってる素材の膨張係数の違いが相まって剥がれる危険性が高い、ということなのです。
さらにハニカム構造は接着剤の面積が少ない為さらに危険性が高い、ということで条件がシビアとか。。。
確かに、V-サーモをお持ちのショップで、V-サーモワクシングをサービスする、と謳っているショップでさえ、MOSSはしないよ、と言ってるようなので、ヒートシステムによる破損は多いと思われます。「ハニカムはヤバい」ということです。
雪の上で使うその道具を、温めることまで考えてメーカーが作ってくれているとは思えませんし、期待しても致し方ない鴨(^_^;)

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コンセプト:プレヒートシステム

そこで、ヒーターボックスのみでWAXを浸み込ませるのではなく、ホットワクシングはアイロンで従来通りすることにして、予備的に温めるヒーターボックスとしました。そこで、熱源をこたつのヒーターにしようか、とも思いましたが、熱が出るのはあの周りだけ。スノーボード全体を温めるには局部的すぎますよね(私が思うだけですよ)。

悩んでも仕方ないので、ブーツ・グローブドライヤー 「さっさと乾い太くん」 に使っている布団乾燥機を使うことにしました。

温風を送出しますが、熱い!という温風ではないんです。その温風を循環させて、自分の吐き出した温風を再度吸気して、温めて吐き出す。これを繰り返すわけです。

布団乾燥機自体が600Wですので、スノーボードが入っていない場合、3分程度で設定の63℃になります。ただ、布団乾燥機は家電品ですので、ヒューマンエラーによる事故をなくすために、本体にサーモスタットがついています。そのサーモスタットが働くと60度になる前に、乾燥機の運転が止まります。

そこで、そのサーモスタット部分を電線でバイパスしてサーモスタットの機能をなくします。本来はこの状態で使ってはならないのです。この状態で使うと温度がどこまで上がるかわかりません。壊れるまで上がり続けるでしょう。本体が溶けて、火事になる危険性があります。良い子はそんなことをしてはなりません(^_^;)

そこで、篠原電機のPTS-090C(現在は型番変更されています)というサーモスタットを購入し、このサーモスタットで乾燥機のON/OFFを制御します。

バラして使います

篠原電機 PTS-090C

とは言っても、乾燥機そのものではなく、ふとん乾燥機内のヒーターを制御するわけです。送風は常にさせておかないと、温度ムラが発生する恐れがあります。

乾燥機の送風には、シロッコファンが採用されています。これだけで循環できるかな、とも思いましたが、わたくしPCも自作するものですから、PC用12Vファンが手持ちでありましたので、それを使うことにしました。ケースファン・メモリファン等で結局9個使ってます(^_^;)

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つぎのページは、自作サーモボックスの効果 です。

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