「強制浸透くん」暖気運転テスト べ~ぶるの試行錯誤
「強制浸透くん」製作後、減圧・加圧テストをしてきました。
せっかくですから、暖機運転をしてボックス内の温度ムラがどの程度出るのか実験してみます。すでに「勝手に浸みる君」でデータは取れているのですが、他人様の新品ボードが入るものなので、ふとん乾燥機が正常か確かめる意味を含め、狭いボックス内でどうなるかも見ておくといい、という興味と共にテストします。V-サーモは温度ムラなどないんでしょうね。というか、V-サーモの処理について、「MOSSのボードはお断り」というお店もあれば、「MOSSでも壊したりしません」というお店もありますね。V-サーモに何かカスタマイズされてるんでしょうか。機械だけに使う人の技量というか熟練さが求められるのでしょうか??
自作ボックスの温度測定は料理用のデジタル温度計を2個使用します。
機械ものですから、同じ製品でもばらつきのあることは珍しくありませんが、これらは大丈夫のようです。
外気温2℃の朝にテストしました。熱源並びにファンの電源ONにして7分後、ボックス奥(ファンがある方)のボード設置台上に置いた温度計は21℃を表示しています。
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もう一方のボード搬入口側のボード設置台上に置いた温度計は17℃を表示しています。その温度差は4℃です。温度表示を観察していると温度差が3℃の時もありますので、それくらいの温度差が1.2mの距離で起きているわけです。
ボックス内が温められると、アクリル板が曇ってきました。これはボックスの材料が木材なので、湿気を含んでいるわけでして、それが水蒸気となってアクリル板を曇らせます。気泡が出てくるところを見たいのに、見る時に曇っていたのでは見られませんね。何とか対処したいと思いますが、まずは暖機運転をある程度して内部の木材の湿気を抜きたいと思います。余談ですが、これは美術館などでも「枯らし」といって竣工(発注者への引き渡し)のあと1年くらい空調を入れて、コンクリートをはじめとした建物の湿気やガスなどを抜くのです。竣工後すぐに絵画等の美術品を入れることはしないんですね。
テスト結果
OKとします。自作ペネトレーションヒータボックス第1号もその程度の温度差でしたから。。。
読者の方の中には、PCファンは役立っているのか疑問に思われる方もいらっしゃるでしょうね。次ページでテストしてみますね。
追記
この後温度計を取り出し、60℃近辺まで行くかテストしてみましたが、50℃を超える辺りから、温度上昇スピードが鈍りました。1号機と比べると、保温材がないことが原因と思われます。外気温5℃の状況だったので、熱が逃げているのでしょう。ボックス外側を発泡スチロールもしくは段ボール等で覆うか、屋内に持ち込んで運転するか、、、屋内に持ち込むのが現実的でしょうか。
ということで、屋内に持ち込み実際に運転してみました。結果はNGです。
屋内で、室温21°からスタートして50℃を超えた辺りから、やはり上昇スピードが鈍ります。エンジニアでもある顧問さんを呼んで事情を説明したところ、暖気熱量と放熱量が拮抗しているのはないか、と指摘されました。ふとん乾燥機で温める熱量>放熱量ではありますが、その差がかなり近いようです。そこで近くにあったエアパッキンで囲ってみると温度上昇が見られました。
そこで廃材としてあったスチロールパネルで外殻を覆いました。わずか6mmほどのスチロールパネルですが、効果はあるはず。運転してみます。
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