ABバインディングのラチェットクリーニング べ~ぶるの試行錯誤
前ページではアキュブレイドバインディングの普段の手入れをしました。
普段はそれだけでいいのですが、ヒールラチェット部分が汚れてきたらクリーニングとグリスアップをしておくことでトラブルなく、気持ちよく使うことができます。
10-11 YONEX XTS(YAB-XTS HIGH)ヒールラチェット洗浄
汚れているのがおわかりになるはず。どうしてもグリスにはチリ・ホコリなどがくっつきますから汚れることになります。これをきれいに洗浄します。シマノさんのサイトでヒールラチェットが汚れた画像を載せてらっしゃるんですが、古いグリスや鉄粉や砂利などが固着している画像の下に「ここまで放っておいてはいけません」とあるのがおかしかったです(^o^)。
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用意するもの
パーツクリーナーとグリーススプレーです。ホームセンターで売っています。
SHIMANO(シマノ)との違い
シマノからアキュブレイドを引き継いだYONEXはバインディングの底面に「パワークッション」をつけるようになりました。パワークッション付きはこのXTSが初めてで、この年の上位機種であるXTRにはパワークッションがついていません。2012モデルはパワークッション採用になっています。
シマノさんが「ヒール・ラチェット(かかと側のメカの部分)のメンテナンス」というWEBページを開設して下さっていますが、そこでは新聞紙の上にバインディングを置いて作業されてます。余分なクリーナー(液体)は新聞紙が吸収してくれるということでしょう。パーツクリーナーは揮発性の溶剤なので、ゴム等にかかると劣化させるんです(ゴムの劣化が少ないパーツクリーナーもありますが高価です)。パワークッションが劣化するかどうかは不明ですが、試したくもない(^_^;)
XTSを新聞紙の上に置いてパーツクリーナーをかけるとパワークッションが確実にクリーナーに浸るでしょう。それを避けるためにバインディングの底面を垂直にして作業した方がいいと思いました。
自作アキュブレードハンガー名付けて「アキュブレイドバインディングを持つなら任せて君」にバインディングをセットしました。
このとき、洗浄するのはあくまでもヒールラチェット部分のみです。画像内黄色矢印のゴムにはかからないように気を付けましょう。
パーツクリーナーの成分は吸引しないよう、作業は屋外がお勧めです。汚れを吹き飛ばす感じで。だからといって、むやみやたらに吹きつけないようにしましょう。無駄が多くなります。ラチェット部分にのみ吹きつけて汚れを溶かして落とすようにしましょう。
グリースが固まっているところもあるので、クリーナースプレーの噴射パイプの先端でこそげ落としながら洗浄しました。綿棒とか長めの爪楊枝とかも使っていいと思います。ワイパー交換の際に出る板バネにウェスを巻きつけてもいいですね。
洗浄の次はグリスの吹きつけですが、いくら揮発性のパーツクリーナーとはいえ吹き付けてからしばらくはそこに液体としてとどまりますので、ウェスで拭き取ってからしばらくの間(5分程度)乾かしましょう。乾かさずにグリスを吹き付けても溶けちゃいますよ。
次のページは、ヒールラチェットグリス吹きつけ です。